保存版苔玉の話
こちらも以前のブログから保存版としてお引越しさせて頂きます


はじめに・・・
他で市販されている苔玉にこの話が当てはまるのか・・・?少し疑問があるのです。何でかな?苔玉には向き不向きの植物があると思っておりますので・・・。そのあたりご理解下さい。
苔玉を作り育て数年が過ぎました。「知ってる事、分かった事」のちょっとした話。皆様の「苔玉育て」・・・苔育っていうのかしら?今風にいえば(笑)


一番といっても良いくらい「苔を育てる環境」大切です。苔は基本、外の生き物。苔にとって居心地の良い場所は適度な湿度と風と光。それは「屋外」になります。こもった部屋、エアコンの風、乾燥は居心地が悪いようで「茶色玉になった」というのはこのあたりかと・・・。苔玉の管理は基本「外」だと思って下さい。(エアコンの室外機の風の当たるところ、コンクリートの直接置きはNG)
部屋の中に飾ってもOKですが、夜は外へ出して夜露、朝露、自然の風、朝日に当てて、日差しが強くなったら明るい日影に移動です。日よけをしても良いかも。直射日光は避けて下さい。苔だけではなく「葉がやける」事もあります。

朝日の当たる山手側の湖月堂、これから夏にかけて日よけで明るい日影を作って苔玉を保護いたします。

何を植えて作った苔玉なのかによって水やりの仕方が違ってきます。苔玉だからと言って常に水を張ったままにしておくと根腐れの原因になることも・・・。水辺の植物、湿気を好むもの、乾いたらたっぷりあげるもの、置き場所によっても違ってきますが、植物に合わせた水やりの仕方、肝心です。こちら、夏の定番、「水辺の植物」

左、姫トクサ 右、ウォ-ターマッシュルーム 下、ウォータークローバー。水を張って管理です。比較的管理し易いです。

こちらも植えてある植物によって冬の姿が違ってきます。葉が落ちて枝になり、春に芽吹く物。地上部は枯れ春に芽を出す物。緑をそのまま維持する物。冬眠するものはしっかり外で冬眠させて春の芽吹きを楽しんで下さい。冬の外管理で注意する点3つほどあります。
霜に当てない、凍らせない、乾燥させない・・・どうしましょう

①雪の中に埋める…これbestです。適度な湿度、水分、そして凍らない
②落ち葉を集めて覆ってしまう・・・保温です。乾燥に注意です
③軒下で管理・・・忘れがちですが・・・忘れないで

個人的意見ですが植物と共に冬を越すことができたなら「苔育」、大成功といえると感じております。

雪の中で冬を越した苔玉。緑が綺麗です。
※低木の場合、苔玉ではどうしてもフィールドが小さく次の年の芽吹きが小さくなりがち。シーズンを終えた苔玉の中には地植え鉢植えがおすすめと言う物もある事ご承知おき下さい。

二年目の「斑入り十和田葦」
雑草系?は、2年目も元気よく芽を出します。

こちら、2年目の山紫陽花。芽を出しましたが全体が小さいです。

昨年秋に乾燥させて黒くしてしまった「ホソバオキナ苔」。黒くなった苔からプチプチ緑の苔復活。雪の中で一冬越しました。

苔玉が蒸れてしまわないように、なるべく平な器を使用して下さい。ピッタリサイズで深い物だと苔玉が「カビ玉」になることも・・・

苔玉は難しいのか・・・?。そんなことはないと・・・苔が生えているところに置いておけば自然と苔が生えてきます。やっぱり「環境」大切。苔玉に関する本が結構出てます。本が一冊できる内容がこれで伝わるかどうか・・・。ただ、何事も愛情だそうです。古い時計のゼンマイを巻く時もねそうなんだって(笑

終わりに・・・苔にも花言葉があります。知ってた?母性愛・信頼
苔玉となるとどうなのかな?どこにでも生えている苔。愛情を注いで下さい。「癒し」のPOWER、感じると思われます。